[うつ病対策]気分が落ち込むサインを掴む

[うつ病対策]気分が落ち込むサインを掴む

落ち込みの傾向と予兆がわかれば、「落ち込まない対策」も可能になる

 うつ病の症状が改善してくると、だんだんと平静な気分の時間が増えてきます。しかし、何かをきっかけにズドンと落ち込んで動けなくなってしまうことも。特に私の場合は、心理的負担の過多を敏感に捉えることができず、突然落ち込みに襲われるような状態でしたので当初はどうしたら良いのかわからず、対応に相当苦慮しました。多少なりとも対策めいたものが取れるようになったのは「気分が落ち込む予兆・サイン」を掴んだことがきっかけでした。そこで、今回は落ち込みサインの掴み方について、実体験からお話ししましょう。

気分や感情の落ち込みには傾向がある!?

 うつ病の投薬治療を始めてしばらく経つと、症状が落ちついて、ある程度は一般的な生活が送れるようになってきました。朝起きてから夜眠るまで一定のテンションを保つことができるようになってきたからです。と同時に、例えば悪天候などの気象条件や家族からのほんの些細な一言などで、身動きが取れなくなり寝込んでしまうこともありました。また、子供が1歳頃の時期でもあり、相手をしているうちにいつの間にかズドン、ということもありました。

 何かあったら落ちて、また何かあったら落ちて、の繰り返しが少しづつ変わり始めたのはカウンセリングを受け始めてからでした。カウンセリングでは時間をかけて発症時や気分が落ち込んだときのことを思い出し、その前に何があったかを確認しました。その作業を行ううちに気がついたのは、

 ・子供に対して何度も同じことを注意していると、急に疲労感に襲われる
 ・家族以外への連絡やお金の話の後に疲労感に襲われていることが多い
 ・急に足首が痛くなると、その後大きな落ち込みに襲われる
 ・理由なく動けなくなるのは、たいてい雨の日かその前日

といった、アップダウンの傾向でした。この中で、自分にとって大きなポイントとなったのが、三つ目の足首の痛みでした(2番目は因果関係がはっきりしていましたし、4番目は対策の取りようもなく……。ただ、1番目に関しては、また改めて詳しくお話ししようと思います)。

傾向と予兆をたくさん集めて落ち込みをコントロールしましょう

 カウンセリングを通して、どうやら大きな落ち込みの前に足首が痛くなるらしいことがわかってきたため、その後は「足首が痛くなったら、落ち込む前に別の行動をとる」ことにしました(理由はさっぱりわかりませんでしたが、「痛くなる → 落ち込む」の関係を利用することにしました)。例えば家族と話をしていて足首が痛くなったら、一度中断して筋トレをしたり、ゲームをしたり。すると、少しとはいえ落ち込みが小さくすんだのです。このサインは発症後3年たった今でも活用しています。仕事中に足首が痛くなったら休憩をとったり、お昼の時間を利用して散歩をしたり。おかげで、うまく気分転換が図れるようになったと思います。実は、私はこういったサインを他にもいくつも見つけています。

 ・神経が参ってしまいそうなときは唇がニヨニヨする
 ・身体を動かそうと思える日は、心身ともにすこぶる体調が良い
 ・逆に疲れが溜まっていると下半身におできができる
 ・帰宅後1時間以上スマホゲームに没頭してしまうようなら休みが必要

など、です。とはいえ、これは全て私が自分の感覚や感情から見つけた予兆・サインですので、みなさんに当てはまるとは思いません。しかし、みなさんにもなにがしかの予兆やサインが必ずあるはずです。それは心に出るかもしれないし、体に出ているのかもしれない。どこに出るかは、おそらく千差万別でしょう。ですので、根気よく「そういえば……」を広い集めてみてください。また、自分ひとりで難しい場合には、家族や近しい人に気分が落ち込む前の様子を聞いて見るのも良いかもしれません。予兆・サインが見つかれば、事前に対策が立てられますので、とってもおすすめですよ。

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